曲概要
CAFUAセレクション2012に収録の曲。
演奏時間は7分程度で、22人から演奏可能な作品です。
この曲の推しポイント!
白詰草、クローバーの和名ですね。
爽やかな風の下で、春の公園で遊ぶ子供や犬の様子が思い浮かぶ曲です。
冒頭のふわっとした変拍子とピアノのグリッサンドにまず心を惹かれます。
つかみはバッチリです。
その後は、4拍子を基本としつつ冒頭と似た変拍子のリズムを織り交ぜながら流れるように進みます。
別の拍子を交ぜるともったり聴こえがちですが、この曲の場合は流れを失うことなく、自然に動きがつくようになっています。
曲の中間部に入ってからは切ない音楽となります。 昔を思いだしているのか、あるいはこれは他の作曲家の言葉ですが、春は多感な季節ということでしょうか。
曲調はゆったりになっても、テンポ感は意外と速いまま進みます。
これもまた、曲全体を聴き終えた後の爽やかな後味につながるのかもしれません。
半分くらいポップスの気分で作っている と、作曲した柳川和樹氏も過去に述べています。
私もCDを聴いたときにポップスみたいだなと思いましたし、同じCDの収録曲の中では不思議なほど異彩を放って聴こえました。
ただよくよく聴いてみるとこの曲にはクラシカルな緩急の付け方が必要で、半分はポップスでも残りの半分はれっきとした吹奏楽曲なのだと感じます。
柳川和樹氏には当楽団の委嘱作「青葉仰げば」を書いて頂いていますが、私の中では白詰草の作曲者としての印象が強くあります。 そのくらい、一度聴いたら忘れない曲なので、ぜひ聴いてみてほしいです。
曲情報
曲名:白詰草
作曲者:柳川和樹
作曲年:2012年
この曲を一言で言うと:風になびく白い花
演奏歴:無し
(早稲田吹奏楽団での演奏歴:早、フィエスタ・ウィンドシンフォニーでの演奏歴:F)
Ob. K