曲概要
「レトレ・ル・ネオン〜サルトルとボーヴォワール 哲学と愛、そして新しい愛のかたち」は天野正道の作曲した吹奏楽曲です。
埼玉県立越谷西高等学校の委嘱で作曲されました。
20世紀の哲学者、サルトルの著作が由来となっています。
この曲の推しポイント!
この曲のタイトルに用いられている「レトレ・ル・ネオン」はサルトルの最も有名な著作の一つである「存在と無」の原題ですね。
「実存は本質に先立つ」という命題が掲げられています。(人間の実存は何か定められた意味のためではなく、自分自身で選択する)
「サルトルとボーヴォワール 哲学と愛、そして新しい愛のかたち」は2006年に公開されたフランス映画です。(日本では2011年公開)
二人の哲学者による契約結婚と自由恋愛をテーマにしています。
あくまでタイトルとして表記されているだけで、作品を描写する曲ではありません。
しかし、その思想に影響された曲、ということです。
無機質な響きの音楽から曲は始まります。
各楽器のソロが続きますが、曲は途切れがちなまま進みます。そして徐々に楽器を増やしながら、音楽は揺れ動きます。
ドラムのソロをきっかけに突然気怠げなジャズ調に変わります。
攻めのアメリカンジャズではなく、お洒落なフレンチジャズです。
♩=144のハイテンポになってからは僕の一番好きな天野正道の世界です。
「二つの指環」とそっくりな浮遊性の16beatです。
4beatに切り替わってからはTp.のソロ。完全にポップスのそれですね。
地味にウィップが好きです。
そして歌い上げるようなクライマックスを迎えて曲は終わります。
コンサートに一発この曲が挟まってたらセンス良すぎて泣いちゃいますね。
曲情報
曲名:レトレ・ル・ネオン〜サルトルとボーヴォワール 哲学と愛、そして新しい愛のかたち
作曲者:天野正道
作曲年:2013年
この曲を一言で言うと:愛にも色々あるよね
演奏歴:無し
(早稲田吹奏楽団での演奏歴:早、フィエスタ・ウィンドシンフォニーでの演奏歴:F)
Tuba. T