【No.71】パクス・ロマーナ

曲概要

「パクス・ロマーナ」は松尾善雄の作曲した吹奏楽曲です。

2005年度全日本吹奏楽コンクール課題曲、第15回朝日作曲賞受賞曲ですね。

この曲の推しポイント!

「パクス・ロマーナ」とはローマによる平和、つまりローマ帝国が最も栄え、安定していた時代のことを示します。

特にローマ帝国初代皇帝アウグストゥスが即位していた時代のことを指すことが多いです。

世界史で習ったような気もしますね。

 

この曲はタイトルでは特に言及していませんが、行進曲です。

進軍のための行進ではなく、平和な時代における象徴としての軍隊の行進を表しています。

 

曲はTp.の勇ましいファンファーレから始まります。

Cl.から始まる第一マーチは一歩一歩踏みしめるように重厚に進んでいきます。

続くこの曲における第二マーチは低音による主題ではなく、第一マーチと変わらずCl.とTp.を中心に演奏されます。

 

Trioにおいて印象的なのは一瞬だけ現れるチャイムの音色ですね。これがあるのとないのでは全然違うと思います。

第一マーチの再現部ようやく低音のメロディー。tuttiによるクライマックスへのブリッジとなっています。

最後は多くの打楽器と共に冒頭のファンファーレが再現され、ド派手に終わります。

 

わずか4分足らずの曲ながら、非常に充実した内容になっています。

打楽器等含めた編成もそこそこ大きく、やりごたえのある曲なのではないでしょうか。

 

また、この曲は1959年に公開された映画「ベン・ハー」の劇中曲にかなり影響を受けているそうです。

パクス・ロマーナの時代の後半を舞台にした映画になります。演奏する際にはこちらもぜひ視聴したいですね。

 

 

 

曲情報

曲名:パクス・ロマーナ
作曲者:松尾善雄

作曲年:2004年

この曲を一言で言うと:ローマ帝国は熱い
演奏歴:なし

(早稲田吹奏楽団での演奏歴:早、フィエスタ・ウィンドシンフォニーでの演奏歴:F)

 

Tuba. T