【No.86】アパラチアン序曲

曲概要

「アパラチアン序曲」はJ.バーンズの作曲した吹奏楽曲です。

ノースカロライナスクールのために作曲されました。

 

 

 

 

この曲の推しポイント!

「アパラチア」とはカナダからアメリカ合衆国の間に渡る「アパラチア山脈」のことを示しています。

この曲を委嘱していたノースカロライナスクールはその麓に存在しています。

 

また、同時にウインガート・アンド・ジョーンズ・ミュージック社の25周年記念作品としても寄稿されています。

この出版社はC.T.スミスと深い関わりのある会社で、スミスからバーンズの依頼で寄稿されることになったそうです。

 

有名作曲家二人の関係性が見えて面白いですね。

 

山脈の一日を表現しているような曲です。

 

まずは華やかなTp.のファンファーレで始まります。

続いてホルンとユーフォによって主題が演奏されます。

その主題が木管楽器に受け継がれ、緩急をつけながら展開されていきます。

 

中間部は変わって夕暮れのような穏やかな雰囲気です。

Tp.の雄大なソロの主題はホルンとの木管楽器に展開されていきます。

そして、再びTp.によるクライマックスへ。

この部分はアパラチア山脈に住む民族の伝統的な音楽をモチーフとしています。

 

夜を思わせる静寂の後、低音楽器のソリが夜明けを感じさせます。

再び冒頭へと戻りますが、完全な再現部ではなく新たな景色を見せてきます。

第一主題と第二主題が混ざり合いながらドラマチックに進行していきます。

そしてこれから始まる快活な1日を感じさせながら、曲は終わります。

 

アルヴァマーやら、交響的序曲やら。

バーンズには有名な序曲がたくさんあるので埋もれがちですが、これもまた名序曲です。

 

曲情報

曲名:アパラチアン序曲
作曲者:j.バーンズ
作曲年:1984年

この曲を一言で言うと:この子も忘れないで
演奏歴:なし

(早稲田吹奏楽団での演奏歴:早、フィエスタ・ウィンドシンフォニーでの演奏歴:F)

 

Tuba. T