曲概要
「3つのワシントンの彫像」はP・スパーク作曲の吹奏楽曲です。
2015年にワシントンD.C.で開催された高校バンドのための大会のために作曲されました。
その名の通り、ワシントンに存在する3つの彫像をモチーフにした作品です。
この曲の推しポイント!
この曲は9分弱という長さながら三楽章構成となっており、それぞれの楽章にはそれぞれの彫像の名前がつけられています。
1楽章はリンカーン記念堂( The Lincoln Memorial)。第16代大統領エイブラハム・リンカーンの彫像です。
リンカーン自身のカリスマ性を表すような、またはリンカーン記念堂の雄大さを表すような。そんな壮大なメロディーから始まります。
そして続く軽やかなメロディーは記念館への毎年300万人を超える来場者の賑やかさを表しています。
その2つが混ざり合って、徐々に静まっていきます。
2楽章はマーティン・ルーサー・キング・ジュニア記念碑( The Martin Luther King, Jr. Memorial)。「I have a dream」の演説がいまだに語り継がれているキング牧師の彫像です。
1楽章の静けさを受け継ぐようにゆったりと始まり、やがて雄大なコラールとなります。
多くの楽器が重なり合うことで生み出される分厚い響きのコラールは、キング牧師の演説にも通ずるものがあるのかもしれません。
スパークのコラールってすごい感動してしまいます。ずるいですよね。
3楽章はデューク・エリントン“アンコール”( Duke Elli ngt on“ Encor e”)。ジャズの巨人、デューク・エリントンの彫像です。
2楽章とは打って変わって終始ジャズ調の曲。エリントンへの敬意を表しているのでしょうか。
どうしてもウィークエンド・イン・ニューヨークを思い出してしまいます笑
ジャズのチューバって最高ですよね。
三楽章ともそれぞれスパークの別の名曲を思い出す要素が強いです。
欲張りな人のためのスパーク詰め合わせって感じですね。
曲情報
曲名:3つのワシントンの彫像
作曲者:P・スパーク
作曲年:2015年
この曲を一言で言うと:見てみたい
演奏歴:なし
(早稲田吹奏楽団での演奏歴:早、フィエスタ・ウィンドシンフォニーでの演奏歴:F)
Tuba. T