曲概要
「3つの戦法による《譜》」は鹿野草平の作曲した吹奏楽曲です。
2014年に作曲されました。
三つの有名な将棋の戦法がモデルとなった、三楽章構成の曲です。
この曲の推しポイント!
この曲は楽章の名前がそのまま三つの戦法の名前に由来しています。
さらに言えば、「楽章」ではなく「局」という数え方をしています。
将棋へのこだわりが熱いですね。
9小節間の前奏を挟んでから、「第1局 Happy Center」
ゴキゲン中飛車ですね。自分は将棋に精通しているわけではないですが、流石に知っています。有名ですね。
昔よくわからないまま使ってみようとして、負けた記憶があります。
いつもニコニコ笑っていた近藤六段が作成したことからこの名前がついたそうです。
攻めの戦法らしく、攻めのスケルツォ。軽快に進みます。ホイッスルが印象的ですね。
Trp2ndから始まって追いかけるように1stが現れるソリ、かっこいいです。
ゆったりとした間奏部を挟んで、D.C.。すぐにto Codaしてそのまま一曲目は終了です。
「第2局 F System」も有名ですね。藤井猛九段の藤井システムです。
序盤は2本のゆったりとした雰囲気からA.Saxによるアンサンブル。
そして、5/16と2/8による変拍子へと突入。テンポ自体は速くはありませんが、(♩=♪=88)楽器を増やしながら少しづつ迫ってくるような音楽です。
藤井システムによって得た序盤の利を活かし、着実に攻める様を現しているのでしょうか。
そして「第3局 Early Stones」は早石田。江戸時代の盲目の棋士、石田検校が編み出した石田流の戦法です。
嵐の前の静けさのように序盤は穏やかに始まります。
途中雰囲気が一変し、四拍子を基調とした激しい攻めの音楽(♩=144)が始まります。
作曲者も三局の中で最も調性的な音楽と語っており、その通り非常にわかりやすい曲調です。
初心者ホイホイのハメ技である、早石田っぽさ抜群ですね。(偏見)
鹿野さんは将棋が好きなようで、この曲以外にも将棋にまつわる曲を作曲しています。
もう少し将棋のことも勉強してみたいですね。
曲情報
曲名:3つの戦法による《譜》
作曲者:鹿野草平
作曲年:2014年
この曲を一言で言うと:早石田はハメ技
演奏歴:無し
(早稲田吹奏楽団での演奏歴:早、フィエスタ・ウィンドシンフォニーでの演奏歴:F)
Tuba. T