【No.38】ジュウ・シメリック

曲概要

「ジュウ・シメリック」は天野正道の作曲した吹奏楽曲です。

本人の還暦記念コンサートのために作曲されました。

吹奏楽コンクールでも自由曲として演奏されていますね。

この曲の推しポイント!

タイトルの「シメリック」とはキメラを語源とするフランス語「Chimerique」です。キメラには架空の、や幻想的な、といった意味もあるそうです。

 

天野正道のシメリックシリーズとしては三作目です。

シネマ・シメリックは私たちも第七回定期演奏会で演奏しました。こちらも吹奏楽コンクールで自由曲としてよく聴きますね。

 

「ジュウ」とは遊び、賭け事、賭博と言った意味のフランス語ですね。

天野正道先生の解説によると、曲のイメージとしては比較的自由に解釈をして良いとのことでした。

個人的には、架空のゲームかな? と考えたのでこの画像にしました。

 

曲はクラリネットのアンサンブルで静かに始まります。

木管楽器のソロを中心とした薄いオーケストレーションの後、♩-144の速い音楽へと突入します。

この場面では、最初に中低音によって演奏されたモチーフが様々な楽器で展開されていきます。

そしてA.Saxのソロの後、それに絡み合うようにSax群ののアンサンブル。天野正道吹奏楽曲の十八番って感じですね。

その後瞬間的に♩-152で先ほどのモチーフが現れた後、急速に速度を落とし、エンディングへと向かいます。

曲全体を通して、スネアドラムが非常に印象的です。

 

天野正道先生が意図した通り、様々なストーリーが思い浮かぶような吹奏楽曲です。

上述の通り私には架空のゲーム音楽に聴こえましたが、他の方にはどのように聴こえるのでしょうか?

気になりますね。

 

曲情報

曲名:ジュウ・シメリック
作曲者:天野正道

作曲年:2018年

この曲を一言で言うと:ゲームやりたくなるね
演奏歴:無し

(早稲田吹奏楽団での演奏歴:早、フィエスタ・ウィンドシンフォニーでの演奏歴:F)

 

Tuba. T