【No.61】秘儀Ⅳ<行進>

曲概要

「秘儀Ⅳ<行進>」は西村朗の作曲した吹奏楽曲です。

2017年のバンド維新で発表されました。

秘儀Ⅲは吹奏楽コンクールの課題曲として有名ですね。

この曲の推しポイント!

この曲には原典版と大編成版の二種類が存在しています。

元々バンド維新の作品ということもあり、かなりの小編成になっていますが吹奏楽コンクールで演奏されるに当たって福本信太郎さんの手によって編曲されました。

 

大編成の方は管楽器の編成も大きくはなっていますが、それ以上に打楽器が異様に増えています。

元々Timp. Snare1,2 Perc.1の4パートだったのが上記に加えて2パート増えて合計6パートになっています。(オプション)

 

 

曲は「行進」という名の通り二拍子のマーチになっています。

しかし、よくマーチをイメージする際に用いられる「歩く」という言葉からは程遠く、まさに「行進」と言った様相です。

曲全体が一つの生き物のように大きくなったり小さくなったり、速くなったり、遅くなったり。うねりながらノンストップで進んでいきます。

他の秘儀シリーズで用いられてるフレーズが登場し、マーチであるはずなのにどこか儀式的雰囲気を漂わせます。
そして最終的に速度を上げすぎた結果、そのうねりが突然霧散して曲は終わります。

 

全編を通してダブルスネアを中心にした打楽器群が曲を牽引します。

聴くだけでももちろん素晴らしいのですが、映像で見ると圧巻です。

その他大編成のために用いられる打楽器群は、儀式的な雰囲気を強めるためぜひ入れて演奏したいですね。

 

2017年の川口市・アンサンブルリベルテ吹奏楽団のコンクールでの演奏は圧巻です。当時県大会を聴きに行ったのですが他団体とはレベルの違う演奏かつ、狂気的な雰囲気を纏っていて怖くなりました。

 

曲情報

曲名:秘儀Ⅳ<行進>
作曲者:西村朗

作曲年:2017年

この曲を一言で言うと:歩くにはしんどい
演奏歴:無し

(早稲田吹奏楽団での演奏歴:早、フィエスタ・ウィンドシンフォニーでの演奏歴:F)

 

Tuba. T