曲概要
「たなばた」は酒井格の作曲した吹奏楽曲です。
作曲者が高校三年生の時に作曲したとのことです。
7/7は七夕ですね。
この曲の推しポイント!
「たなばた」はあまりに有名ですね。
やはり爽やかなメロディーとわかりやすい展開。
そして各楽器にソロがあり演奏していてもみんな楽しい。
高校生の時に作曲されたということで、年代の近い中高生に刺さる、という部分もあるのかもしれませんね。
スネアのリムショットから始まった曲は、先々でこれでもか!と展開されていくモチーフを金管楽器が奏でることで続きます。
テンポは快速になり、爽やかなメロディが紡がれます。
一転、中間部は幻想的な雰囲気に。
A.SaxとEuphのデュエットは作曲者と同じ部活にいたカップルをヒントにして生まれた、という逸話は有名ですね。
Euphは同級生、A.Saxは一つ下とか。
雄大なクライマックを迎えた後、グロッケンが最初のモチーフを呼び戻します。
スネアに導かれて速度を取り戻し、様々な打楽器が現れます。
EuphのソリやTrb.のソロを挟みながら、最大のクライマックスを迎えた曲は、速度を増しながらエンディングを迎えます。
改めて聴くととてもいい曲ですね。
実はちゃんとやったことがないので演奏してみたいです。
また、この曲には他曲のモチーフが多く隠れていることで有名です。
全部は発見できなかったのですが、いくつか紹介します。
一番わかりやすいですね。
ここ以外も全体的に(特にスネアと低音楽器)が似てます。
モチーフがそのまま用いられているというよりかは、音の進行が似ているという感じでしょうか。
似ていると思ってくると後半とかも結構似て聴こえてきます。
・歌劇「サムソンとデリラ」よりバッカナール/C.サン=サーンスのTimp.ソロとウッドブロック
気付くまではなんのこっちゃと思っていましたが、一度わかるともう聴き逃しませんね。
・コヴィントン広場/J.スウェアリンジェンのTp.とここのTp.2nd
知ってればギリ聴き取れなくもないぐらいの難易度。
サンプルスコア等を手元に置くとわかりやすいです。
はっきり言って僕には聴き取れませんでした。
しかしスコアにははっきり記載されています。
ぜひ確認してみてください。
酒井格先生は
「この曲は「当時演奏した」又は「憧れていた数々の作品」の影響を受けています。バーンズや、スウェアリンジェン、リード、ジェイガー、など吹奏楽では馴染みの作曲家からメンデルスゾーン、ラヴェル、ドビュッシーなどのクラシック界の大作曲家、それから当時人気のあった斎藤由貴や渡辺美里のポップス歌手まで、意図的に引用したフレーズもあれば、偶然そっくりになってしまったメロディーなど、数々の発見があると思います。」
と語っています。
いくつかは上記の通り確認できるのですが、わからないものが多すぎますね。
スターウォーズとかも入ってるらしいんですけど、時間の都合上そこまで調べられませんでした。
そのうち追記するかもしれないです。
曲情報
曲名:The seventh night of July(たなばた)
作曲者:酒井格
作曲年:1988年
この曲を一言で言うと:ポプテピピック並の小ネタ
演奏歴:早(第57回定期演奏会など)
(早稲田吹奏楽団での演奏歴:早、フィエスタ・ウィンドシンフォニーでの演奏歴:F)
Tuba. T