【No.77】行進曲『希望の空』

曲概要

行進曲『希望の空』は和田信の作曲した吹奏楽曲です。

2012年度の全日本吹奏楽コンクール課題曲ですね。

 

 

 

 

この曲の推しポイント!

作曲者の和田信氏は航空自衛隊の現役隊員です。

タイトルに含まれている「空」とはご自分の仕事場のことであり、共に働く仲間のことを示しています。

また、英名の「March"Silver Lining in the Sky"」は英語の諺である「Every cloud has a silver lining」から引用しているそうです。

「全ての困難の向こうには希望がある」という意味になります。

困難の向こうにある希望、と思って聴くとまた違って聴こえます。

 

航空中央音楽隊出身で課題曲に採用された作曲家といえば矢部政男氏です。

氏の作曲した「マーチ・エイプリル・メイ」は今でも演奏され続けていますね。(特に伊奈学園の定期演奏会で)

和田氏は作曲にあたって矢部氏に何度も相談したそうです。

確かに冒頭の和音や明るい曲調などがそっくりですね。

 

曲の構成は6/8マーチとしては非常にオーソドックスなものとなっています。

ただ、例年に比べると難しい部類にある気がします。特にTrb.とか。

 

タイトルの通り全体的に明るく快活な雰囲気で進んでいきます。

Trio.も非常に快活で、Picc.の対旋律が印象的ですね。勇気のトビラに似ていますね。

(勇気のトビラが似ているというのが正しいですが)

 

金管楽器は全体的にずっと吹いており、しかも曲調も合間って吹きすぎること間違いなしなので非常に疲れます。

逆にいかに気持ちよくなりすぎないかが重要な気がしますね。

 

私の一番好きな演奏は駒澤大学高等学校のものです。

自由曲の宇宙の音楽と共に名演です。

 

 

 

 

 

 

 

曲情報

曲名:行進曲『希望の空』
作曲者:和田信
作曲年:2011年

この曲を一言で言うと:アオハルじゃん
演奏歴:なし

(早稲田吹奏楽団での演奏歴:早、フィエスタ・ウィンドシンフォニーでの演奏歴:F)

 

Tuba. T