【No.50】プスタ~4つのロマの舞曲~

曲概要

「プスタ~4つのロマの舞曲~」はJan Van der Roostによる組曲です。

プスタとは、中央ヨーロッパ西部から東ヨーロッパにかけて広がる平原の名称です。

大部分がハンガリーに属しているためハンガリー平原と呼ばれることもあります。

 

この曲はプスタを含め、ヨーロッパを放浪している民族である「ロマ」の舞曲をテーマとしています。

 

元々は15名程度のアンサンブル向けに3楽章構成で作曲されましたが、後に、作曲者により吹奏楽版へと編曲される際に第1楽章が追加され、現在の構成となりました。

他にもクラリネット・クワイアー版が編曲されています。

この曲の英語の名称は「Puszta -Four Gipsydances-」(プスタ~4つのジプシーの舞曲~)ですが、近年、ジプシーが差別用語であると判断されることから「4つのロマの舞曲」と訳されることもあります。そのため、本紹介においても「4つのロマの舞曲」という名称を用います。

この曲の推しポイント!

この曲は以下の4つの曲から構成される組曲です。

 

1.アンダンテ・モデラート

2.トランキーロ

3.アレグロ・モルト

4.マルカート

 

出版社による曲紹介では、似たようなテーマであるブラームスの「ハンガリー舞曲」、ドヴォルザークの「スラヴ舞曲」、リストの「ハンガリー狂詩曲」に匹敵する曲であるとされています。

 

特に「ハンガリー舞曲」は同様のテーマを扱っているため、多少なりとも影響を受けている可能性が考えられます。 なお、「ハンガリー舞曲」はロマの民族音楽を編曲したものですが、プスタの曲は全てヴァンデルローストによる作曲です。

曲情報

曲名:プスタ~4つのロマの舞曲~
作曲者:Jan Van der Roost

作曲年:1987年

この曲を一言で言うと:ハンガリーの首都はブタペスト
演奏歴:無し

(早稲田吹奏楽団での演奏歴:早、フィエスタ・ウィンドシンフォニーでの演奏歴:F)

 

Fl. K