【No.52】ラザロの復活

曲概要

「ラザロの復活」は樽屋雅徳の作曲した吹奏楽曲です。

2005年に作曲されたものと、2013年に作曲された2013年版の二種類があります。

どちらも小編成のコンクールで度々目にする印象です。

この曲の推しポイント!

「ラザロの復活」という同名の絵画が存在しています。

その絵画と、更にそのモデルとなったキリストの逸話がテーマとなった曲です。

ちなみに絵画自体は複数存在しているのですが、キリストが中心となっているレンブラントの物が近いのかなと思います。

 

その逸話は病死したラザロという青年を、キリストが生き返らせるという物語になっています。

 

曲はGesとDesの響きから、映画のオープニングのように始まります。

途中快速の場面に入ったところから、ぜひ原典版と2013年版を聴き比べて欲しいです。

原典版は本当に昔ながらの樽屋作品。僕たちの想像する樽屋作品。絵のない絵本、マゼラン。

そして2013年版は最近の、少し作風を変えてきた樽屋雅徳。白磁の月。

 

この人本当に作風変わったということがよくわかります。

どちらも良さがありますが、僕は原典版の方が好きです。2013も良いと思います。

 

ピアノソロからはほとんど同じです。

A.Saxが奏でたラザロのテーマを様々な楽器が受け継いでいく形で、曲は進行していきます。

谺するように響くTp.とHr.に感動します。

最後はボルテージが高まった末の泣きのメロディですね。気持ちいい〜

 

全体的にハープが非常に効果的に使われており、演奏する際には必ず使用したいですね。

2013年版は小編成に対応するために全体的にopt.扱いされている楽器が多くなっていますが、ハープはあります。

それほど重要な楽器であるという位置付けなのでしょうね。

 

曲情報

曲名:ラザロの復活
作曲者:樽屋雅徳

作曲年:2005年(2013年)

この曲を一言で言うと:蘇生は神
演奏歴:無し

(早稲田吹奏楽団での演奏歴:早、フィエスタ・ウィンドシンフォニーでの演奏歴:F)

 

Tuba. T