【No.31】Metropolice 1927

曲概要

Metropolice 1927はピーター・グレイアムの楽曲です。

この曲は1927年の映画『メトロポリス』をモチーフにしています。

元となった映画は全編音のないサイレント映画であり、グレイアムは恐ろしくも美しい、この映画の情景を音楽的に反映させこの曲を作曲しました。

英国青少年ブラスバンド(NYBBGB)の委嘱によりブラス・バンド曲として作曲され、米国海兵隊バンドの委嘱で作曲者本人により吹奏楽版に編曲されました。

この曲の推しポイント!

元々、ブラス・バンドの曲ですが吹奏楽版でも原曲の迫力を残しつつ、木管楽器が組み込まれています。

 

中間部のゆったりとしたメロディーは木管楽器が入ることで、より柔らかなメロディーになっています。特に、オーボエが合いの手として入ってくるところは優美ですね。

 

印象的なのは、ゆったりとした中間部から速いテンポに戻るところに出てくるトランペット、トローンボーン、チューバ、シロフォンにソリ(?)です。

非常に小さな音量で奏でられるポップなメロディーであり、全体を通してここだけ異質な印象を受けるのではないでしょうか。

楽譜には「遠くにいる小さなダンスバンド(手巻き式蓄音機のように)」と書かれています。

 

なかなか目にしない面白い表現ですね。 クライマックスの疾走感のあるメロディは金管楽器の高音と相まってとにかくカッコいい!

グレイアムのどの作品にも言えますが、カッコいい分、やはり金管は大変そうですね。

 

話は少し脱線しますが、この曲は、2015年にヨーロピアン・ブラスバンド選手権でBlack Dyke Bandが演奏し優勝したことでも有名です。 ブラスバンド版は吹奏楽版とはまた違った印象を受けるのではないでしょうか。

曲情報

曲名:Metropolice 1927
作曲者:P・グレイアム

作曲年:2015年

この曲を一言で言うと:ぶっちゃけブラス版の方が好き。
演奏歴:無し

(早稲田吹奏楽団での演奏歴:早、フィエスタ・ウィンドシンフォニーでの演奏歴:F)

 

Fl. K